数年前に読んだ村上春樹「職業としての小説家」を読み返している。
とても面白い。
第二回「小説家になった頃」はファンなら必読だろう。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/09/28
- メディア: 文庫
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僕にとって文章を書くって何だろう?
自分のことを書くのは簡単だ。
経験したこと、思ったことを書けばいい。
特に「知ってほしいこと」や「聞いてほしいこと」であれば書きやすい。
ねえねえ聞いてくださいよっていう話を書けばいい。
だが、商売として考えるならば、他人が「知りたいこと」を書く必要がある。
他人が何を知りたいのかを考える必要があり、その点が難しい。
自分が知りたいからといって、他人も知りたいとは限らない。
きっと他人も知りたいはずだ、と推測しなければならない。
何を書くか、どう書くか、その視点が書き手のセンスであり、才能なんだろう。