@viva100s

趣味ベースのログ。映画とか読書とか音楽とか。

「この世界の片隅に」から見えた戦争

Amazonビデオでレンタル500円で見ました(2回見ました)。

具体的な内容はほとんど知らず、事前知識として、

  • クラウドファンディングで資金を集めた作品
  • 能年玲奈が「のん」名義で声優をしている
  • 広島が舞台

くらいしか知りませんでした。

ネタバレにならないレベルの感想を書いていきます。

私が強く感じたのは「広島・呉」の人たちから見た戦争と、そうでない人たちから見た戦争は大きく違うということです。

今まで知っていたようで理解できていなかったことです。

広島は「ヒロシマ」であり、ヒロシマの人たちが背負っている歴史は重く、戦争の悲しみはとてつもなく深いものだと改めて感じました。

高校時代に原爆ドームへ行った記憶はぼんやりしており、当時は「戦争って怖い」という気持ちだけが残った気がしています。

恐怖を植え付けることが目的ではないはずですが、原爆ドームもこの映画も戦争の恐怖は伝わってきます。

呉市、広島市に住む人々から見た戦争。それは私の祖父や祖母から聞いた戦争とは違います。

軍港の街である呉市と、原爆が落とされ日本で最も犠牲者が多い広島県は明らかに特別な街なのです(空襲の犠牲者が多い年は広島の次は東京、長崎)。

残酷で悲惨な現実の中でも、空は青く雲は流れ、トンボは飛び、季節は代わり、時代は移りゆく。

そんな世界の片隅に生きた家族の物語がほんわかしたアニメーションで描かれた素敵な映画です。

この世界の片隅に [DVD]

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